最後の仕上げとして、さまざまな細かい作業を行いました。
作り方Ⅴ:仕上げのあれこれ

まず、換気扇の外側にはフードカバーを取り付け、雨風の吹き込みを防止します。

入口のドアは、ジョイパネ(構造用合板)を2枚使って観音開きに。外壁と同様に杉板を張って、全体のデザインに統一感を持たせました。

片側のドアには、上に跳ね上げて開く小さな窓を取り付けています。これは換気用で、風の通り道を作る役目を果たします。

■内装の仕上げと塗装

床は針葉樹合板の上に、色とりどりに着色された古材を敷き詰めました。ランダムな色合いが逆に味わいを出してくれて、ナチュラルで温かみのある雰囲気になりました。

壁の一部には、有孔ボード(工具などを引っ掛けられる穴あき板)やOSB合板(木片を圧縮して作られた板材)を使用し、ちょっとしたアクセントに。機能性とデザインを両立しています。

塗料は、「ガードラック アクア(茶)」をメインに使用。これは木目を活かした仕上がりで、防腐・防虫・防カビ効果が長く続く優れもの。木材の美しさを保ちつつ、長持ちさせてくれるので選びました。
差し色には「バターミルクペイント(グリーン)」を使用。ほどよいアクセントになり、小屋全体の雰囲気を引き締めてくれました。

ガードラックは2度塗りして、しっかりと木を守ります。
■ガスと窓の追加

焙煎用のガス設備は、安全性を考慮し、専門業者に設置を依頼しました。
当初は小型のプロパンガスをレンタルする予定でしたが、最近では防災上の理由などから貸し出しを行っていないとのこと。これも事前に調べておいてよかった点です。

焙煎機のまわりが少し暗かったため、後から窓をもうひとつ追加。

こちらは「はめ殺し窓(開閉できない窓)」で、採光専用にしています。

■完成と振り返り
こうして、約1年をかけて少しずつ作業を進め、ついに焙煎小屋が完成しました!
余ったビスや木材、購入した道具たちは、その後のDIYでも大活躍。作業を通じてDIYの技術も身につきましたし、何より「建物を自分で作る」という体験は、想像以上に大きな達成感を与えてくれました。
メディア掲載のご紹介
ありがたいことに、私の焙煎小屋は複数のメディアに取り上げていただきました。
DIY雑誌「ドゥーパ!」には3回も載せていただきました。

・ドゥーパ!NO,118「DIYで小屋作り」 記念すべき初掲載号!
・ドゥーパ!特別編集「小屋を作る本」 ドゥーパによる「手作りガーデンシェッド特集」はかなり自分の小屋作りに似ています。
・ドゥーパ!特別編集「DIYでコーヒーを楽しむ本」 DIYとコーヒーという、まさに理想の組み合わせの特集でした。

また、フジテレビ「ココ調」のタイニーハウス特集でも、我が小屋を取り上げていただきました。
(※スマートフォンでテレビ画面を撮影したため、家族の声が入っており、音声はカットしています。)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。DIY初心者の私でも、工夫と試行錯誤を重ねて、ついに焙煎小屋を完成させることができました。小屋作りの楽しさと達成感が、少しでも伝わっていれば嬉しいです。