コーヒー焙煎小屋を作る!完成までの道のり④

焙煎小屋

今回は、換気扇と窓を取り付ける工程をご紹介します。室内の熱や煙を外に逃がすためには、しっかりした換気が必要です。

作り方Ⅲ:換気扇と窓の取り付け

まず、換気扇を取り付けるための枠を、2×4材(ツーバイフォーと呼ばれる建築用の木材)で組みます。換気扇のサイズに合わせて作るのがポイントです。

その枠を、小屋の壁にあけた穴にはめ込んで固定します。今回は最初に開けた穴が少し小さかったので、現場で調整しました。こういった“現物合わせ”は、DIYではよくあることですね。

枠に換気扇をしっかり取り付けて、完成です!

続いては窓の設置です。こちらも2×4材で枠を作り、壁に固定。その上に窓を取り付けました。ガラスではなく、「空中ポリカ」という軽くて丈夫なプラスチック板を使用。これはカッターで簡単に切れるため、DIY向きの素材です。

窓は蝶番(ちょうつがい)を取り付けて、上向きにパカっと開くようにしています。風通しを確保しつつ、雨も入りにくい構造にしました。

作り方Ⅳ:外壁と通気の工夫

次は、小屋の外壁づくりに入ります。

まず最初に「タイベックシート」という防水・通気機能を持つシートを、下から順に小屋全体に張っていきます。張り付けにはタッカー(ホッチキスのような工具)を使用しました。

タイベックシートって?

タイベックシートは、水は通さず空気は通す不思議な素材。雨を防ぎつつ、室内の湿気を外に逃がしてくれるため、カビ防止にも効果的です。小屋づくりの定番アイテムで、最近ではアウトドア用品にも活用されています。

次に、下地として「胴縁(どうぶち)」と呼ばれる木材(幅45mm)を横向きに壁一面に取り付けます。これが、外壁材を打ち付ける土台になります。

背面一面にも取り付けます。

その上に、杉板(幅90mm)を一枚ずつ張っていきます。この作業は、木ねじで一枚一枚打ち付けていく根気のいる工程。インパクトドライバーがなければ、かなり大変です。

ひたすら打ち付けます。

壁本体(ジョイパネ)と外壁(杉板)の間に空間があり、通気層となっています。

通気層って?

通気層は、外壁とその内側にある防水シートのあいだに作る“スキマ”のこと。このスキマがあるおかげで、壁の中にたまった湿気や熱が外に逃げていってくれます。

たとえば、冬にあったかい部屋の空気が壁の中に入りこむと、湿気がこもってカビの原因に…。でも通気層があれば、風が通りぬけて、ジメジメを外に出してくれるんですね。

言ってみれば、おうちが「呼吸できるようにするための通り道」みたいなものです!

杉板をすべて張り終えたら、さらにその板と板の間に縦方向の胴縁(45mm)を追加で張っていきます。これにより、雨の侵入を防ぐ効果が高まり、見た目にも縦のラインがアクセントになります。

木材はホームセンターで購入していますが、コーナンでは軽トラックを無料で貸し出してくれるサービスがあり、長い木材を運ぶときにはとても助かりますよ。

次回は、いよいよ仕上げの工程に入っていきます!

▶ 続きはこちら:コーヒー焙煎小屋を作る!完成までの道のり⑤へ

タイトルとURLをコピーしました