焙煎小屋づくりの実際の作業工程
休日を活用し、1日3〜4時間ずつ作業して、完成までに約1年かかりました。のんびりと、楽しみながら進めた小屋づくりの様子をご紹介します。
ステップ1:基礎〜壁パネルの設置

■ 基礎の設置
基礎には「羽子板付き束石(はごいたつきつかいし)」を使用しました。これは、木材をしっかりと固定するための金具付きコンクリートブロックです。
まず地面に砕石を敷き、しっかりと叩いて締め固めた後、平板(コンクリート板)を並べていきます。
このとき、平板の水平をきちんと揃えるのが非常に大変でした。片方を調整すると反対側がずれてしまうため、何度も微調整を繰り返しました。ここで手を抜くと小屋全体が傾いてしまうため、時間をかけて丁寧に作業しました。

■ 床の土台(根太)の設置
床を支える「根太(ねだ)」には、防腐処理された2×4材を使用しています。

根太の間に断熱材のスタイロフォームを使いました。厚さは25mm。カッターで簡単にカットできます。
余ったスタイロフォームは、後日、飼い始めたニシアフリカトカゲモドキ用の保温ゲージ作りにも活用できました。

専用の器具で支えます。スタイロフォームの上には、厚さ24mmの針葉樹合板を敷いて床材とします。最近はこの厚みの合板をホームセンターで見かけなくなりました。

■ 壁パネル(ジョイパネ)の設置
壁材には「ジョイパネル(通称ジョイパネ)」を使用。
手前の細長い三角形は屋根の勾配をつける部分です。

1枚のサイズは600mm×1800mmです。

床材の上にジョイパネを立てていきます。
床材には90mmビスで打ち付けました。

ジョイパネ同士はボルトで接続し、しっかりと固定していきます。

屋根を取り付けると一気に「小屋らしさ」が出て、気分も上がりました。奥には採光用の小窓を作り、自然光が入るように工夫しています。

横側の開口部分には、後から跳ね上げ式の窓を取り付ける予定です。