西沢渓谷で非日常を味わう。自然×コーヒーの贅沢時間

アウトドアコーヒー

カフェを超える贅沢体験——“自然の中で飲むコーヒー”という選択

渓流の音に耳を澄ませ、登った山頂で味わう一杯のコーヒー。
それは、どんな人気カフェでも再現できない、自然の中でしか体験できない“究極の贅沢”かもしれません。

最近では「アウトドアコーヒー」「登山×コーヒー」「キャンプ×コーヒー」といった楽しみ方が人気を集めています。手軽な道具と少しの準備があれば、自然の中でコーヒーを淹れる時間は誰にでも楽しめる身近な贅沢です。


なぜ今、アウトドアでのコーヒー体験が注目されているのか

コロナ以降、閉じこもりがちな生活の反動もあり、多くの人が自然に癒しを求めるようになった気がします。
スマホを置き、静かな森の中でお湯を沸かし、湯気の立つカップに集中する——その時間は、単なるコーヒータイムを超えて、心と身体をリセットしてくれる“新しい日常”です。


西沢渓谷で、自然とコーヒーの時間を

今回訪れたのは、山梨県にある西沢渓谷。首都圏から日帰り可能で、整備された登山道は初心者にも優しく、深い森と滝や渓流の美しさで人気のスポットです。

無料の「西沢渓谷市営駐車場」に車を停めて出発。近くの売店では名物のよもぎ餅も販売されており、登山前にひとつ(200円)購入。素朴な味わいで、エネルギー補給にもぴったりでした。

登山道は、新緑に包まれたトンネルのような道。澄んだ渓流のせせらぎや、滝の轟音がBGMになります。都会の喧騒とは無縁の、自然が奏でる音だけの世界に、心がほぐれていきます。

よもぎ餅。

俯瞰図。滝が点在する川の周りをぐるっと一周します。

吊り橋。結構揺れました。


自然の中で淹れる「お気に入りの一杯」

歩くこと約2時間。目指していた大展望台のベンチでひと休み。
バックパックから取り出したのは、まずは軽食のカレーめし。アウトドアでは、こうした濃いめの味付けがよく合います。お湯を注いで5分待っている間に、手挽きミル(手動のコーヒーグラインダー)で豆を挽き始めます。

この日の豆は、自家焙煎のエチオピア・グジ。しっかりと焙煎された“極深煎り”で、苦味の中にほんのり甘さを感じるタイプです。森の空気に溶け込むような香りがたまりません。

お湯を沸かし、ハンドドリップで丁寧に一杯を抽出。


蒸らして、注いで、香りを感じて…ひと口飲むと、甘みと苦みがクリアに広がり、渓谷の澄んだ空気と混ざり合うような感覚になります。

帰り道にはトロッコの線路跡がありました。昔は木材搬出に使われていたそうです。

しゃくなげ。


自然の中で過ごす時間が教えてくれること

不思議なもので、自然の中では、ただの一杯のコーヒーが特別に感じられます。
スマホの通知音も忘れて、目の前の湯気立つカップにだけ集中する時間。それは、どんなリラクゼーションよりも心を落ち着けてくれます。

ギア(道具)ひとつで、日常に新しい風を吹き込むことができる。
お気に入りの豆と道具を詰めて、今度の週末は“カフェに行くように自然へ”出かけてみませんか?

西沢渓谷で味わうコーヒーは、あなたの「日常」に小さな変化を届けてくれるかもしれません。


持ち物(簡易リスト)

  • ハンドミル(Rivers コーヒーグラインダー グリット)
  • ドリッパー(MUNIEQ(ミュニーク) プラスチック Tetra Drip 01)
  • 小型バーナー(OD缶 シングルバーナー)
  • ガス缶(ソト(SOTO) OD缶 パワーガス トリプルミックス )
  • 五徳兼風防(MUNIEQ(ミュニーク) X-MESH STOVE)
  • クッカー(エバニュー(EVERNEW) Ti Mug pot 500)
  • 豆はCoffee Jadeのエチオピア・グジ(リンク先は深煎り)
  • ウォーターストレージ(リバーズ RIVERS スタウトエア 1000)
  • バックパック(山と道MINI)
  • レジャーシート (タイベック)
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